【解読】知らなきゃ損する電気代値上げのカラクリ
使った分だけじゃない?電気代と世界情勢のつながり
~後編~

「電気をそんなに使っていないのに、なぜか請求額が高い…」
前編では電気代のベースとなる「①基本料金」と「②電力量料金」について解説しました。
実は残りの2つのパーツとなる「③燃料費調整額」と「④再エネ賦課金」こそが、毎月の電気代を左右する大きな要因になっています。
今回は、ニュースでよく聞く「世界情勢」がなぜ私たちの電気代に影響するのか、その仕組みと根本的な対策について分かりやすく紐解きます!
- ③ 燃料費調整額(燃調費)
「世界情勢で変わる、燃料の輸入コスト調整代」
火力発電に必要な原油・LNG(液化天然ガス)・石炭などの輸入価格に合わせて毎月単価が変動する項目です。燃料コストが上がれば電気代にプラスされ、下がればマイナス(割引)されます。
なぜ「3〜5カ月遅れ」で電気代に影響するの?
「中東情勢の悪化で原油価格が高騰した」というニュースを見ても、すぐにその月の電気代が上がるわけではありません。
- 原油やナフサ価格が高騰(世界的な情勢変化)
- 国内の「国産ナフサ基準価格」や発電用LNGの輸入価格へ波及
- 過去3カ月間の平均燃料価格をもとに単価を試算(燃料費調整制度)
- 約3〜5カ月遅れて実際の電気代に反映
このようにタイムラグがあるため、情勢が落ち着いたように見えても、数カ月遅れて電気代がじわじわ上がることがあります。自分ではコントロールしにくい、社会情勢に直接左右される部分です。
- ④ 再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)
「みんなで再エネを普及させるための全国一律の負担金」
太陽光や風力などの「再生可能エネルギー」で発電された電気を買い取るための費用を、全国すべての世帯・事業所で分担しているお金です。
国が決めた全国一律の単価に「使った電気の量(kWh)」を掛け算して計算されるため、電気を使えば使うほどこの金額も自動的に高くなります。
- まとめ:電気代の上昇に対抗する最も効果的なアプローチとは?
世界情勢による「燃料費調整額」や「再エネ賦課金」の単価そのものを自分たちで下げることはできません。しかし、前編でお伝えした通り、「元の電気使用量(kWh)」や「機器の定格消費電力(W)」を抑えることができれば、電力量料金はもちろん、再エネ賦課金や燃調費の影響もまとめてカットすることができます。今後の電気代上昇リスクに備える一番の近道は、施設やオフィスの「省エネ化」です。
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